どーも、トモトモです!
今回はとても実践的な内容。たとえば、こんな例文があります。
- 海を見る
- 窓を見る
- テレビを見る
漢字にすると同じ「見る」なのに、英語になるとあら不思議。
- 海を見る→See the sea
- 窓を見る→Look at the window
- テレビを見る→Watch the TV
等、違う英単語で表現されます。
これらの違いは、たくさんの人が記事や解説動画を上げてるものですが、「なかなかしっくり来ない」「細かく考えすぎて理解できない」という人も多いのではないでしょうか。
今回はSeeとLookとWatchの違いを、僕が大好きな少年ジャンプの漫画を例にして解説したいと思います。
①See は視界に入る
まず See ですが「見る」という言葉の中でも「気にしなくても勝手に視界に入る」というニュアンスです。なので、例えば命令文。
無意識の行動のようなニュアンスが含まれるためか「見て!」って命令形で言いたい時に“See!”って言うことはないです。
では、どんな例文が使われているか。以前もとりあげた破壊神マグちゃんから見ていきます。
こちら、英訳版:破壊神マグちゃん(Magu-chan -the god of desttruction-)1巻のおまけページ。 ちなみにマグちゃんはキュートなLINEスタンプが発売されました。
抜粋画像では主人公の少女:宮薙流々のプロフィールが記載されています。
「Place」の項目をご覧ください。 お気に入り(Like)な場所(Place)に関する回答が以下。
Wherever she can see the sea.
:海の見える場所(が好き)
と、書かれています。発音するとシーだらけでびびる……
海を見ようとせずとも、勝手に視界に入ってくるところならどこでも好き ということですね!
Seeなだけに、シー界に入るってわけですね!Seeなだけにry
②Look は見つめる
次にLookですがSeeと異なり、意識的に「見る」です。
誰かに“Look at the window!”(窓を見て)って言われたら、目を向けますね。
視線を動かす=自分の意思で直接頭ごと動かすアクションイメージもあります。
Lookが使われたジャンプ作品がこちら。
『チェンソーマン』でもヒットを出した鬼才、藤本タツキ先生作:『ルックバック』です。『このマンガがすごい!2022』においてオトコ編1位を記録しています。
この作品、タイトルの「ルックバック」ひとつとっても色んな解釈があるという意見があります。
実際、Look(=注意を凝らして見る)という単語でなきゃ表現できない要素が多分に含まれています。
まず、一般的に動詞としてのLook Back。google先生は「振り返る」と訳します。
振り返るというアクションはとても意識的ですよね。
作品中でも、キャラクターがそれはもう勢いよくガバッ!っと身体ごと動かして視線を後ろに向けるんです。このアクション、Lookという英単語でなきゃできません。
次に表紙。
読者が思わず背中(back)に視線を集中して(look)しまいませんか?
Seeのような無意識ではなく、そういうタイトルだから思わず意識させられる。
最後に過去(back)を思い出す。
ふとしたきっかけで、考えたくもないのに昔の嫌なこと考えちゃうってあるじゃないですか。
たとえその場にいなくとも、意識が過去にいってる/その瞳に過去の出来事が映ってる。
作中でも、そんな場面が存在するんです。
以上、完膚なきまでの立派なLook要素を持っているのがルックバックという作品です。
③Watch は「動いているもの」を「見守る」
最後にWatchですが動いているものを見る というニュアンスです。
主にテレビ、映画とかの映像を表す言葉とセットで使われるイメージがありますよね?
動画という単語も動く画像、英語でもmove(動く)の変形でmovieと、まさしく動くものに使われてますね!
そして動くものを見る というニュアンスの派生か、見守るという意味にもWatchが使われます。
映画を見る と 何かを見守る ってぜんぜん違くね? と思うでしょう。
そんなことはありません。
Watchの持つニュアンスを深く理解されたジャンプ作品が以前も取り上げました、『Sket Dance』『彼方のアストラ』でおなじみ、
篠原先生の『Witch Watch』です。 今週、ついに連載一周年を迎えました。
この作品のタイトルから、Watchという単語のニュアンスが見えてきます。
こちらの作品、タイトルのWitch(魔女)を指すのは画像左の少女:若月ニコちゃん。
Watch(見る(者))を指すのは右の少年:乙木守仁くんです。
作中でも守仁たちはガード(守る者)じゃなく、ウォッチ(見守る者)だというセリフで強調されています。
ガードとウォッチの違いはなにか。
それは、相手に介入するかしないかだと思います。
Witch Watchでも、守仁(とその仲間)がニコを守る意思を見せながらも、たとえ危険が伴ってもニコの行動自体は制限しないことを選択する場面があります。
さらに、鳥を観察するアクティビティをバードウォッチングなんて言いますよね。
バードウォッチングにも野鳥を追い回さない、餌付けをしないというマナーが存在するそうです。
さて、冒頭に戻りましょう。
Watchという言葉は映像とセットで使われることが多いと話しました。
映像や映画も、こちらからは直接手を出すことはできませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
- See:無意識に視界に入る
- Look:意識的に見つめる
- Watch:介入せず見守る
以上が、ジャンプ作品から僕が導き出したSee/Look/Watchの違いです!
参考になったら幸いです!!
(※基本的なニュアンスの違いはこちらのサイトを参考にしました)
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