どーも、トモトモです!
今回は、以前取り上げた破壊神マグちゃんから「壊す」を意味する単語を学んでいきます
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ここでおさらい!
破壊神マグちゃんの英訳版のタイトルは?
そう!ご覧の通り、
Magu-chan God of Destruction です!!
ここから「破壊する」の部分はdestroyなのかな? なんて推測できると思います。
全編通し、マグちゃんは色んなものを「破壊」してきました。
それは怒りによる勢いだったり、誰かを笑顔にするためだったり、動機も様々です。
そのため、英訳版でもdestroyという単語がたくさん使われています。
そんなわけで「壊す」というニュアンスの英単語を『破壊神マグちゃん』を中心に学んでいきたいと思います。
難しく考えなくてダイジョーブ!
一緒に見ていきましょう!!(^^)
一般的な break と destroy の違い
まずGoogleで「break destroy 違い」と検索してみましょう!
こんな感じです。
どうやら違いはBreakで壊されたものは修復可能だが、Destroyで破壊されたものは修復不可能というニュアンスの違いのようです。
では、この事実が果たして正しいのか
Magu-chan God of Destructionで検証していきましょう!!
あれれ~?おかしいぞ~?? (CV.高山みなみ)
第一話から破壊ずくしなので、見ていきましょう
少女:宮薙流々は潮干狩りの末に謎のクリスタルを発見。やった!大金持ちになれる!!と喜んだのも束の間、ひょんなことからクリスタルは割れ、中から破壊神:マグ=メヌエクが君臨。
流々は「宝石、接着剤でくっつけたら直せるかな?」と拾おうとしますが、マグちゃんは目からビームでクリスタルを粉砕。
これでもう自分を封印する存在はないと身の安全を確保します
その際のセリフが以下!!!
忌々しき封印の宝珠は消滅した…これで我が復活を止める術は存在せぬ
→ I have destroyed that foul stealing crystal.
上の画像をご覧になればわかりますが、確かに目からビームで跡形もなく消滅しています。
これはたしかに再起不能=destroyですね。。。
ところがどっこい!!!
マグちゃんを「ばかたれー!!!」とぶん殴った後の流々ちゃんの台詞が以下です。
何も壊すコトないじゃん!!!
→ You didn’t have to go and break it !
あれれ~? 再起不能なほど粉砕されたのにbreakが使われてるぞ~~~???
理由を詳しく知るためにも、次の章で別のケースを見ていきましょう。
対象は同じなのに、違う単語が使われる
同じく第一話。
流々の家でお留守番をすることになったマグちゃん
突如鳴り出した電話にイライラ
目からビームで壁ごと粉砕します。
小煩いガラクタが。滅びるがよい…
→ Such tiresome rubbish… is better off destroyed.
電話は見るからに再起不能なまでに消滅してるので、たしかにdestroyされてます。
その後、流々が帰宅しびっくら仰天
マグちゃんを吊るし上げます
私は勝手に壁と電話を壊しました
→ I broke and wall and phone.
はい、また壊す(break)が使われています。
対象も破壊され具合も同じ。しかし、動詞が異なっています。
destroyとbreakの違いは、結局??
マグちゃんから読み解ける点として、destroyとbreakの使い分けは、
対象物の客観的な壊され具合ではなく、発言者の主観で変わることもあるのだといえます。
詳しく言うと、物を「壊す」ことについてマグちゃんと流々が話すとき、
マグちゃんは破壊神らしく尊大な故に「跡形もなく消し去ってやろう」という気概(ここ重要!)で行動に移します。
流々ちゃんは「もう!またモノを壊してこの子は!」と、まるでボール遊びをして窓ガラスを割った子どもを叱るようなテンションで言及します。
小さいことにも本気なマグちゃんだからdestroy、叱りつつも深刻に捉えていない流々だからbreakだと分けられているわけですね
破壊され具合という結果ではなく、本人が軽く捉えてればbreak、重く捉えてればdestroyぐらいのイメージでいいんだと思います。
他の単語でキャラクターを表現しているケース
ここで、breakとdestroyではないけど「壊す」という単語を使い分けてマグちゃんと流々のキャラクターを表現している場面があります。
以下のエピソードは、少年ジャンプ2020年36・37合併号に掲載された特別編の1シーン(単行本3巻に収録)
スイカ割りやろう!!
→Let’s crack open a watermelon!
粉々に砕き割ってくれよう
→ I shall crush it to pieces.
スイカに「ヒビを入れる感じで割ろう(crack)」という流々ちゃん
スイカを「形が変わるほど砕いて(crush)やろう」というマグちゃん
どちらも発言する人の気概で変わっていますね
他作品のケース
他作品のdestroyとbreakのケースも見てみましょう
まずドラゴンボール超より、
未来トランクスがダーブラによってゼットソードを石にされてしまった場面です。
キビト:な…なんと。ゼットソードが…(壊されてしまった)!!!
→ How could this be?! The Z sword was destroyed !!!
刃どころか柄まで折れ、しかも石化
これはキビトの主観的にも修復不能なほど重い状態。なのでdestroyなのでしょう。
紗和子:地球ぶっ壊れてるんじゃないかしら…
→ Is this planet broken or something?
理珠:壊れているのはウチのエアコンです
→ No, our air conditioning’s broken.
地球もエアコンも物理的に壊れているわけではありませんが、なんとなく調子が悪いという軽い症状を言い表すためにbreakが使われています。
余談ですが「planet destroyed」で画像検索すると惑星が粉々になる画像がめっさ出てきます。
紗和子も理珠も暑さに苦しんでこそいるものの、冗談めいた軽い言い回しをしたいときはやはりbreakがふさわしいのでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか!?
たしかにbreakとdestroyにはニュアンスの違いがありましたが、
客観的な事実よりも発言者のテンションに依る部分が大きいようです。
再起不能か、そうでないか。
それを見極めるのも大事ですが、何よりもあなたがbreakとdestroyのどっちを使いたいか
その気持ちを大事にしてください(^^)
最後に!!
破壊神マグちゃんという作品!!
ストーリーが、とっても可愛くて、上木先生の構成の上手さに舌を巻き、時折ホロリと泣ける、そんな素晴らしい作品なのでぜひ読んでみてください
それでは!次回の記事でお会いしましょう~!!!
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