はい、どーもトモトモです!
みなさん、このブログの副題をご存知でしょうか。。。
そう。
「発達障害傾向の僕がイギリスで修士号をとるまで」 です。
ブログ執筆から早くも三か月が経ち、筆はノってきています。ありがたくも、Twitterを通し、いろいろな方がブログを見てくれるようになり、閲覧数もかなり伸びています。
ところが! しかし!! But!!! However!!!!
言うほどぜんぜん発達障害ネタを書いていない!!!!
というわけで今回のテーマは、ASD傾向が語学留学にどう活きるかをお話します!
「いや、暗くなるからいらんわ」って思うしょうが、そんなことはありません。
弱みもシェアしますが、それ以上に強みをシェアしていくのでご安心を!!
前提条件(読み飛ばし可)
前提条件としてですが僕がASDグレーゾーンと知ったのは語学留学を終えた後なので、ニュージーランドにいた頃の話はあくまで僕の推測になります。
ですが信憑性は高いと自負しています。
まず、最初の記事でも言及しましたが、ASDってなんぞや?というところを復習していきます。
【自閉スペクトラム症】(ASD(autism spectrum disorder))
『goo辞書』
人との相互的な意思疎通や状況に応じた適切な行動がとりにくい、特定の物事へのこだわりが強く柔軟な対応ができない、といった自閉症の特性を示す発達障害の総称。
キーワードはこだわりの強さ
あとはよくわかりません。
ASDの特性で調べると情報がわんさか出てくるので絞りようがないんです。
特に僕は、いわゆるグレーゾーン。
精神科に行って「先生。ASD調べたら情報ありすぎてわからないんです……結局、僕の得意/不得意ってなんなんですか?」って聞きました。
すると先生はこう言いました。
「発達障害って言っても、あくまで考え方の傾向が人と違うだけなんです。あなたにしかできないことがあるんです。気にしすぎないでくださいね」と。
うん、励ましてくれたのはわかるけど欲しい回答とは違うんです、先生!!(もし私の記憶違いだったらごめんなさい、先生)
というわけで僕らはどこからどこまでを発達障害と捉え、どこからどこまでを性格上の問題と捉えればいいのかわかりません。
ですが、ご安心を。
こだわりの強さの一言だけで僕は、僕の留学生活が普通じゃなかったことを自信満々に語れます。
あなたがもし、発達障害の診断を受けたことがあったら、この記事を読んで少しでも勇気を与えることができたら幸いです。
語学学校の背景:モチベーション維持が難しい
はい。Speakingの試験についての記事で僕は語学留学は生徒間のモチベーションに差が生まれやすいという話をしました。
留学に行くきっかけは人それぞれ。
英語力の向上に情熱を燃やす人もいますが、ニュージーランドの観光ついでの思い出づくり、行きたくなかったけど親に無理やり行かされたなんてケースもあります。
そうなるとあまり真面目に授業に参加しない人もいます。
そして申し訳ない言い方ですが、下のクラスほど不真面目な生徒がいます。
別に旅行ついでに来たこと自体はいいんです。僕もそこを否定する気は一切ありません。
ただ、いくらなんでも、
平気で宿題忘れてくる、授業中に平気でスマホいじる
そして、
ペアワークの時間になってもこちらを無視してスマホをいじり続ける
このへんは腹立つでしょ?(特に最後)
必ずクラスに数人はこういうタイプの人がいます。「たかが数人」って思うかもしれませんが1クラス10人ほどなのでめちゃくちゃ目立ちます。
そしてここからが悲しい現実。
不真面目な生徒に英語力で勝てない、なんて場面も存在します。なにせ僕も英語力がないから一番下のクラスからスタートしてるわけで。既に数週間いる生徒は、先生の英語の聞き取りに慣れており、授業の流れも把握しているので、割と強いです。
だから言い負かされると、もう半端なく悔しいです。加えて、
・食事から気候まで、故郷とは勝手が違う外国での生活。
・ホストファミリーとの関係性。
・母国語で悩みを吐き出せる相手がいない孤独。
これらの悩みも容赦なく降りかかります。
真剣に英語を学びに来た生徒が自分の可能性に見切りをつけ、授業態度が徐々に受動的になっていく様を僕はたくさん見てきました。これもなかなかに悲しい。
僕は何とか踏ん張り、時間をかけ、最終的には上級者のクラスまで上り詰めました。
ここで活きたのがASDの特性です。
長所:何があってもやるべきことに没頭する
僕のこだわり。それは、
間違おうと言い負かされようと、授業に積極的になることにこだわり続けました。
以前、海外の生徒は主張が強いという旨の記事を書きましたが、先生が生徒全員に「ここの答えは何だと思う?」とか聞いてくると割と黙ります。どの国出身でも、みんな大勢の前で何かを言うのはやはり苦手なようです。
先生が促しますがそれでも何も言おうとしない生徒たち。沈黙が続けばみんな、ますます口を開かなくなります。
僕はそういう場面で、積極的に「答えは〇〇だと思います!」と手を上げていました。気恥ずかしさがなかったわけではありません。でも先生が困ってるのを放っておけなかったこと、そして、意見言う生徒が一人でもいるならば、他の生徒だって意見を言いやすくなる雰囲気を作れるはずだと思ったんです。まあ発言してもやっぱり正解じゃないことが多かったですが(笑)
すごい自惚れた言い方ですが授業作りに貢献できたのが嬉しかったんですね。英語力の無い自分でも、役に立てることがあるって気持ちになれて。おかげで授業への積極的な姿勢を維持できました。
そして、その積極的な姿勢が活きたのがSpeaking試験の時です。
相手が黙り始めても、僕は積極的に話し続けました。その結果、レベルアップを果たしたんです。
こだわりを持ち、周りの雰囲気に流されず、自分がやるべきだと思ったことに没頭する。
これが、ASDの特性から来る僕の強みだと、胸を張って言えます。
ただ、補足しておきます。
不真面目な授業態度に怒りを感じるのはまだいいですが、思い出作りに来たこと自体は否定しちゃいけません。「私は他の生徒と違って真剣に学びに来てるんだ」ってこと自体でマウントとるような生徒は、正直不真面目な生徒よりタチが悪いので。
短所:こだわりすぎる?
ただ一方、僕はこだわりのあまり些細なことを気にしすぎていたとも思っています。
先ほどは意識の低い生徒の話をしましたが、意識が低いと感じたのはたぶん、僕の中の真面目な生徒の基準が高すぎるのもあると思います。ASDが基本的に気真面目(「ASD 真面目」で調べてみてね!)なのと、日本で育ったという文化的な側面もあると思います。
例えば、日本は文化的にも授業中は姿勢よく黙って聞くイメージが強いですよね(今はわかりませんが僕の世代はそんなイメージ)。これ、世界基準で見ても真面目さの要求レベルが高いと思います。
いま振り返ると、僕が「気にしすぎかな」と思った例は授業中の座り方について。
ある生徒は椅子に深く腰掛け両足を投げ出し、腕組みをしながら授業に臨んでました。こんなん日本でやってたら「なんだお前その態度は」と先生に睨まれること必至です。でも、先生は特に何も言わないし周りの生徒も気にしている様子はないし何より、その生徒は授業自体には参加してました。
なので文化的な側面なんだと思います。
ただ当時の僕は、
「あの態度で授業臨んでいいもんなのかな」「でも周りは気にしてないから海外では当たり前なのかな」「それとも、あの人特有なのかな」「でも授業は真面目に受けてるよな」「そういえば他の国の生徒ってどんなんだっけ?」とか考えてました。
はい、授業中にこんなこと考えて集中できているはずがないですね(笑)
不満を持ったか持たないかは関係なく、こだわりに抵触する部分があれば、授業中にも関わらず勝手に思考してしまう。結果的に集中力が落ちてますね。
ここはASD特有のこだわりの強さが持つ短所じゃないかなと僕は思います。
いかがでしたでしょうか?
このように、発達障害だから語学の勉強に向いている点もちゃんと存在するのです。
ネタはまだたくさんありますが、なんとこの時点で想定していた内容の半分だったので!(笑)、また別の機会に持ち越します!!
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