さて、前回とんでもない課題は見つかったけど何とかニュージーランドに着きました。
空港でタクシーに乗り、運転手がスマホ見ながら運転してるのに戦々恐々としつつも滞在先に到着。
約一年間の語学留学。留学中の滞在先については、ホームステイを三か月分契約。様子を見てホームステイ続けるか一人暮らしするか決めるという流れです。
ホームステイっていったら、もうすごくアットホームなイメージがありませんか?
Googleで画像検索するとみんな笑顔で肩組んで……なんて写真がいっぱいありますよね。
正直に言うと僕のホームステイ先はちょっと違いました。
食事中もみんなあまり喋らないし、ホストファミリーと雑談する機会すらほぼなかったです。基本、部屋で勉強してるかニコ動でゲーム実況みたりとか、完全に引きこもりの生活スタイルでした(笑)。
ただし、当初のホームステイのイメージと違ったのは確かですが、ホストファミリーには心の底から感謝してるし、彼らのところに行けたのは幸運だったと思っています。
たぶん今後話題になる事があまりないと思うので、今回は「ホームステイってどんな感じ?」をテーマに、自分の経験談から書いていきたいと思います。
ホームステイ先について
まず、僕がホームステイしていた家について説明しますね!
ニュージーランドの住宅は横に広いのが特徴です。
日本の住宅って二階建てがメジャーだと思いますが、ニュージーランドの住宅はたいてい広いお庭を備えた一階建てが多いです。土日の朝なんかは芝を刈る音がよく聞こえてましたね。
ホストファミリーの家族構成は、イギリス系の旦那さんとアジア系の奥さんの夫婦。
そしてまだ5歳にも満たない女の子が二人。猫もいました。
僕が着いた時には既に僕以外にホームステイしてる学生が3人いて、全員中国人。
一人ひとりに個室が与えられてWifiは無制限のものが使いたい放題。
入浴は、まあ海外なので浴槽なんかなくシャワーのみです。留学行く前の説明で注意を受けたのは水を使いすぎないこと。ニュージーランドは日本と比べて水が貴重らしいのでシャワーはなるべく短い時間で……とのことでした。
ホームステイ先の食事について
次に食事について。
主食は奥さんがアジア系だからなのか、米のときが多かったです。(ただしタイ米)
あとほぼ毎食出てたのはスープですね。変わった味で僕以外の学生たちは残してましたが、野菜を豊富にとれるので残さず食べるようにしてました。あとはおかずは特にジャンルは固定せず、餃子な日もあったりピザがドンと出ることもあったり。
あとたまにホストファザーが作ってくれる肉料理が超絶品でした。
日本産牛肉は脂の溶けるような旨味が人気ですが、海外産牛肉は日本と比較すると締まっていて歯ごたえがあり、噛むほど肉汁が溢れる旨味って感じでこっちも好きです。
食事は、平日朝は自前でした。みんな家出る時間がバラバラですからね。家にあるものは好きに使ってよいとのことだったので僕はシリアルにしてました。時間帯バラバラの平日朝と、学校にいる平日昼以外は大体の食事時間は決まっていてみんなで食べます。
最低限のマナーとして食事がいらないときは連絡をするようにしてました。
一回、僕以外の学生で連絡もなしに外でピザ食ってきて腹いっぱいだから晩飯いらないと言って怒られてるやつがいました。そりゃあ怒りますよね……
ビジネスライクだったホームステイの距離感
先述しましたが、僕のホームステイ先はよくイメージされるアットホームな感じとは違いました。
なんというかビジネスライクな、どこか壁がある距離感だったとように思います。
例えば食事はみんなでとりますが、僕らホームステイの学生とホストファミリーの食事テーブルは別々でした。なので冒頭で述べたようにホストファミリーとの雑談はほとんどありませんでした。食事中は、そもそも僕以外中国人学生なので、みんな食事中は中国語で話しててすごくアウェーでしたね(笑)
休日もホストファミリーだけでどっか行ってることが多かったです。「一緒に行こう」なんて誘われたことはありませんでしたね。僕ら学生に対しては割と放任主義な感じでしたね。
とはいえ、そこに不満はありませんでしたよ!!僕としては「屋根と飯とWi-Fiさえあればいいや」って思ってましたし。コミュニケーションに関しては笑顔で挨拶すれば笑顔で返してくれてたので、居心地の悪さはありませんでした。
ただ、授業で上手くいかなくて落ち込んで「誰かと話したいな」ってときに相談できる間柄じゃなかったのはちょっと寂しかったですね。
ただ友だちから話を聞くと僕のいたところはかなり良い方だったことがわかりました。
ホームステイはピンキリ
ある日本人のAくんのホストファミリーは一人暮らしの壮年男性。割と気さくに接してくれていたそうなのですが感情の起伏が激しく「俺は好きでこんなことしてるわけじゃないんだよ」って愚痴を毎日のように聞かされていたそうです。
同じく日本人のB子さんのホストファミリーはルールに厳しく束縛が多かった模様。B子さんは最終的にホームステイ先を変更しています。
お金を払ってるとはいえ、住まわせてもらうわけだからある程度その家のルールは守るべきだとは思います。けど行動を制限されすぎるのも辛いですよね。
だから今考えると「放任主義も割と良い」と僕は思っています。
あんまり夢を壊すようなことは言いたくないのですが、ホームステイにあんまりキラキラしたイメージ持ちすぎるとギャップに悩んでしまうかもしれません。
ホストファミリーに囲まれてインスタ映えしてる自分を想像してたりすると特に。
長期留学をご志望であれば最後までホームステイするより、最初は数か月くらい契約して様子を見るでいいと思います。
もちろん、アットホームなホストファミリーだってちゃんと実在しますからね!!
ホームステイを利用する上で大事なこと
1. これさえできれば必要な英語は3つでいい
最低限、①すれ違う時は笑顔で挨拶する②食事がいらないときは連絡する③シャワー浴びるときは夜遅すぎないように さえ実行すればあとは“Good morning”と”Thank you”と”Delicious”さえ言えればやっていけると思います。
2.「不満があったら相談する」は一般常識
ホームステイを続けようか悩んだら語学学校や先生に必ず相談すること。
「ホームステイ環境はピンキリ」は留学先の一般的な認識です。僕が行ってた学校はホームステイを利用している生徒相手には必ず面談を実施してくれました。
紹介した側の語学学校も「生徒が快適に過ごせてるかな?」って心配してるのがノーマルなんです。何かあったらホームステイ先を変える準備も整えています。日本人だと「我慢しなきゃ」って考える人もいると思うけど、そこは我慢しなくていいんです。
そりゃ中にはホストファミリーのせいじゃなくて、環境に慣れなくてストレス溜まってるのをホストファミリーのせいにしたい、なんてケースもあるかもしれません。
でも、それでもいいんです。慣れない言葉で慣れない国で慣れない生活。どんな人でもストレス抱えますし、話して整理できることもありますから。相談される側だってプロだからただのクレームか深刻な悩みか、そのへんを識別して対応してくれますよ!!
3.最後に
最終的にホームステイ終了後、僕はアパートの一室で生活することに決めました。
ホームステイ最後の日、机とかクローゼットとか目に見える埃は取りまくって部屋をあとにしました。
僕の後にもホームステイしに来る人がいるでしょうから、少しでも準備の負担を軽くしたかった。
留学序盤の僕は本当に未熟で、感謝を言葉にすることができませんでした。金欠だからプレゼントなんて気の利いたものもありませんでした。だから、できることをしました。
するとホストマザーから「部屋を綺麗にしてくれて本当にありがとう。勉強がんばってね」とメッセージが届きました。話す機会は少なかったからこそ、すごく嬉しかったですね。
こんな感じでイメージとは違ったけど、考え方を変えれば「三食シャワー付きでプライベートも充実」なホームステイです!
これはこれで自分に合ったホームステイだったなって思います!「介入されすぎるの嫌だからホームステイやめようかな」って思ってる方は安心してください!
コメント